お金の寺子屋

FP2級学科解説-2019年5月・問21~30

【問21】
銀行等の金融機関で取り扱う預金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1. 期日指定定期預金は、据置期間経過後から最長預入期日までの間で、預金者が指定した日を満期日とすることができる。
2. 貯蓄預金は、給与や年金などの自動受取口座や、公共料金などの自動振替口座として利用することができる。
3. デリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日までの期間が変更される商品がある。
4. スーパー定期は、市場金利の動向等に応じて、各金融機関が預金金利を設定する商品である。
正解:
1. 正しい記述です。
2. 貯蓄預金は、決済用口座として利用することができません。
3. 正しい記述です。
4. 正しい記述です。
【問22】
上場投資信託(ETF)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1. 東京証券取引所には、日本株式、外国株式、債券、REIT等の指数や指標に連動するETFが上場されている。
2. ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料がかかるが、非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されない。
3. ETFの分配金には、普通分配金と元本払戻金(特別分配金)とがあり、税務上、普通分配金は課税対象となり、元本払戻金(特別分配金)は非課税となる。
4. TOPIXインバース指数に連動するETFは、TOPIXの前営業日に対する変動率の2倍となるように計算された指数に連動するように運用されている。
正解:
1. 正しい記述です。
2. ETFにも信託報酬があります。
3. ETFの分配金は、株式の配当と同じように課税されます(普通分配金と特別分配金に分けるのは、上場していない投資信託の分配金です)。
4. TOPIXインバース指数に連動するETFは、TOPIXの値動きと逆の値動きをするように設計された投資信託です。
【問23】
固定利付債券の利回り(単利・年率)と市場金利の変動との関係に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、手数料、経過利子、税金等については考慮しないものとする。

表面利率が0.3%、償還年限が10年の固定利付債券(以下「債券A」という)が額面100円当たり100円で新規に発行された。発行から3年後に中央銀行の金融政策により市場金利が上昇したのに連動して券Aの最終利回りも0.5%に上昇した。このとき、債券Aを新規発行時に購入し、償還まで保有する場合の応募者利回りは、0.3%( ア )。
また、債券Aを新規発行時に購入し、発行から3年後に売却する場合の所有期間利回りは、0.3%( イ )。
1. (ア)で変わらない  (イ)よりも低くなる
2. (ア)よりも高くなる (イ)よりも低くなる
3. (ア)で変わらない  (イ)で変わらない
4. (ア)よりも高くなる (イ)で変わらない
正解:
(ア) 応募者利回りは、購入時から償還時まで変わりません。
(イ) 市場金利が上昇して債券の最終利回りが上がるということは、債券価格が下がるという事です。
よって、下がった債券の価格をaとすると、発行から3年後に売却した際の所有期間利回りは、{0.3+(a-100)÷3}÷100×100(%)となり、a<100より、所有期間利回りは0.3%よりも低くなります。
【問24】
株式市場の各種指数に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1. 東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所市場第一部に上場している代表的な225銘柄を対象として算出した指数である。
2. ジャスダック・インデックスは、ジャスダック市場に上場している内国普通株式全銘柄を対象として算出した指数である。(注)制度改正あり
3. ナスダック総合指数は、米国のナスダック市場に上場している米国株式の30銘柄を対象として算出した指数である。
4. S&P500種株価指数は、ロンドン証券取引所に上場している代表的な500銘柄を対象として算出した指数である。
正解:
1. TOPIXは、東証一部の全銘柄を対象にした指数です。
2. 正しい記述です。なお、現在は、東京証券取引所の市場区分の変更に伴い、ジャスダック市場とジャスダックインデックスは廃止されています。
3. ダウ平均株価の説明です。
4. S&P500株価指数は、アメリカの株価指数です。
ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される指数です。
【問25】
下記<X社のデータ>に基づき算出されるX社の株式指標に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

<X社のデータ>
株価 1,800円
当期純利益 120億円
自己資本(=純資産) 800億円
総資産 2,000億円
発行済株式数 2億株
配当金総額 36億円
1. ROE(自己資本当期純利益率)は、15.0%である。
2. PER(株価収益率)は、30.0倍である。
3. PBR(株価純資産倍率)は、4.5倍である。
4. 配当利回りは、30.0%である。
正解:
1. ROE=当期純利益÷自己資本=120億円÷800億円=0.15=15%です。
2. 1株当たり純利益=120億円÷2億株=60円より、
PER=1,800円÷60円=30倍です。
3. 1株当たり純資産=800億円÷2億株=400円より、
PER=1,800円÷400円=4.5倍です。
4. 1株当たり配当金=36億円÷2億株=18円より、
配当利回り=18円÷1,800円=0.01=1%です。

【問26】
わが国における個人によるデリバティブ取引等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1. 外国為替証拠金取引では、証拠金にあらかじめ決められた倍率を乗じた金額まで売買できるが、倍率の上限は法令によって定められている。
2. 大阪取引所で行われる長期国債先物取引は、国債の利率や償還期限などを標準化して設定された「長期国債標準物」を取引の対象としている。
3. オプションの買い手の損失は限定されないが、オプションの売り手の損失はプレミアム(オプション料)に限定される。
4. スワップ取引を利用した金融商品のうち、リバース・デュアル・カレンシー債は、発行と償還は円建てで行われ、利払いは外貨建てで行われる債券である。
正解:
1. 正しい記述です。25倍です。
2. 正しい記述です。
3. オプションの売り手は、どれほど価格が不利な方向に振れても、権利行使に応じる義務がありますから、オプションの売り手の損失は、基本的に、限定されません。
4. 正しい記述です。
【問27】
効率的市場仮説に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1. 効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリオによって構成されるとする。
2. 効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の大きさに応じて調整すべきとされている。
3. 効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
4. 効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を予測することができるとされている。
正解:
1. 正しい記述です。
2. 正しい記述です。
3. 正しい記述です。
4. 市場が効率的であれば、利用可能な情報を利用して値上がり益を見込むことはできません。

効率的市場仮説(FP2級レベル)」のページで詳しく解説しています。

【問28】
「ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)」および「つみたてNISA(非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度)」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、本問においては、ジュニアNISAにより投資収益が非課税となる口座をジュニアNISA口座、つみたてNISAにより投資収益が非課税となる勘定をつみたてNISA勘定という。
1. ジュニアNISA口座の投資上限金額は、年間120万円である。
2. ジュニアNISA口座では、口座開設者が3月31日において20歳である年の前年の12月31日まで、払出し制限がある。
3. つみたてNISA勘定を通じて購入することができる限度額(非課税投資枠)は、年間40万円である。
4. つみたてNISA勘定を通じて公募株式投資信託を購入した場合、その譲渡益が非課税となるのは最長で5年間である。
正解:
1. ジュニアNISA口座の非課税投資枠は、年間80万円です。
2. ジュニアNISAの口座開設者(子・孫)は、3月31日時点で18歳である年の前年の12月31日まで、払い出し制限があります。
3. 正しい記述です。
4. つみたてNISAの非課税期間は20年間です。
【問29】
わが国における個人による金融商品取引に係るセーフティネットに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1. 国内銀行に預け入れられている外貨預金は、預金保険制度による保護の対象とならない。
2. 国内銀行に預け入れられている決済用預金は、預入金額にかかわらず、その全額が預金保険制度による保護の対象となる。
3. 国内証券会社が保護預かりしている一般顧客の外国株式は、日本投資者保護基金による補償の対象とならない。
4. 生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構により、破綻時点における補償対象契約の責任準備金等の90%(高予定利率契約を除く)までが補償される。
正解:
1. 正しい記述です。
2. 正しい記述です。
3. 国内証券会社が保護預かりしている一般顧客の外国株式は、投資者保護基金による保護の対象です。
4. 正しい記述です。
【問30】
東京証券取引所が公表した「投資部門別 株式売買状況 東証第一部[金額]全50社 委託内訳」をもとに作成した2018年における投資主体別の動向を示す下記<資料>の空欄(ア)~(エ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

<資料>
1. (ア)個人    (イ)海外投資家 
(ウ)金融機関 (エ)事業法人
2. (ア)個人    (イ)海外投資家 
(ウ)事業法人 (エ)金融機関
3. (ア)海外投資家 (イ)個人    
(ウ)金融機関 (エ)事業法人
4. (ア)海外投資家 (イ)個人    
(ウ)事業法人 (エ)金融機関
正解:
<参考>
東京証券取引所HP:「投資部門別売買状況

スポンサーリンク




スポンサーリンク



<戻る ホーム 進む>
LINEで送る
Pocket

コメントは受け付けていません。