お金の寺子屋

【FP2級無料講座】一般的な債券の仕組みと特徴

論点解説
【重要度】★★★★★
金利変動リスクの理屈と信用リスクの理屈の理解が最重要ポイントです。今回の練習問題は全て過去問の抜粋ですが、ここの論点は丸暗記すると勘違いしやすいので、きちんと理屈を押さえてください。
また、債券の仕組みについても丁寧に解説していますので、用語を中心にきちんと理解してください。
債券の分類やその他のリスクについては出題されない傾向ですので、無視しても問題ありません。
動画講義
まずは、動画講義をチェックして、最後に下の確認問題を解いて下さい。

動画はYouTubeでご視聴頂けます。


確認問題(正誤問題)

【問1】
一般に、市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が低下すると債券価格は上昇する。
【答1】
○:市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が低下すると債券価格は上昇します。
【問2】
債券の発行体の財務状況の悪化などにより、その発行する債券の利子や償還金の支払いが債務不履行(デフォルト)となるリスクを、信用リスクという。
【答2】
○:その発行する債券の利子や償還金の支払いが債務不履行(デフォルト)となるリスクを、信用リスクやデフォルトリスクと言います。
【問3】
債券投資において、他の条件が同一であれば、信用リスクが低いほど、利回りは低くなる。
【答3】
○:信用リスクが低いほど、格付け(安全性)が高く債券価格も高いので、利回りを計算する際の分母が大きくなり、利回りは低くなります。
【問4】
債券投資において、他の条件が同一であれば、残存期間の短い債券より残存期間の長い債券の方が、市場金利の変動に対する価格の変動幅が大きい。
【答4】
○:他の条件が同一であれば、残存期間の長い債券の方が市場金利の変動による影響を長く受けるので、市場金利の変動に対する価格の変動幅が大きいです。
【問5】
債券投資において、他の条件が同一であれば、表面利率(クーポンレート)が低い債券ほど、市場金利の変動による債券価格の変動が大きい。
【答5】
○:他の条件が同一であれば、表面利率が低い債券ほど市場金利の変動による影響を大きく受けるので、市場金利の変動による債券価格の変動が大きいです。
【問6】
債券の信用格付では、通常、BB格(相当)以下の債券は「投機的格付」、BBB格(相当)以上の債券は「投資適格」とされる。
【答6】
○:債券の信用格付では、通常、BB格(相当)以下の債券は「投機的格付」、BBB格(相当)以上の債券は「投資適格」とされます。
【問7】
イールドカーブは、縦軸を債券の利回り、横軸を債券の残存期間として、利回りと投資期間の関係を表した曲線であり、右肩上がりである状態を、順イールドという。
【答7】
○:正しい記述です。イールドカーブが右肩上がりである(短期金利よりも長期金利が高い)状態を順イールドと言い、イールドカーブが右肩下がりである(短期金利の方が長期金利が高い)状態を逆イールドと言います。
【問8】
イールドカーブは、将来の景気後退が予想されるとスティープ化する傾向がある。
【答8】
×:イールドカーブは、将来の景気拡大が予想されるとスティープ化し、将来の景気後退が予想されるとフラット化する傾向があります。
景気の後退が予想される場合、長期債の人気が高まる(長期債の価格が上昇し、利回りが低下する)ことなどが要因として挙げられます。

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