計算問題(FP2) 保険証券の読み取り3(自動車保険)
【問1】学科/FP協会/金財(個人)/金財(保険)
檜山さん(45歳)は、自身を記名被保険者として契約している自動車保険の契約更新案内(下記<資料>参照)のプランおよび補償内容について、FPの東条さんにアドバイスを求めた。東条さんが述べた次の(ア)~(ウ)の記述について、それぞれの正誤を答えなさい。なお、<資料>に記載のない特約については考慮しないものとする。
<資料>
(ア) | 「檜山さんが車を駐車する際に、誘導していた檜山さんの妻に誤って接触してケガを負わせた場合は、どのプランでも対人賠償保険による補償の対象になります。」 |
(イ) | 「運転免許証を取得した檜山さんの息子(同居で22歳)が被保険自動車を運転して対物事故を起こした場合、更新プランBであれば補償の対象になります。」 |
(ウ) | 「更新プランBは、檜山さんが運転中に他車との接触事故でケガをした場合、檜山さんの治療費用等は、過失割合にかかわらず補償の対象になります。」 |
正解:×、×、○
(ア) | 対物賠償保険では、被保険者本人や、その父母、配偶者、子が使用・管理する財物の損害は補償しません。 |
(イ) | 更新プランBは、運転者が35歳未満である場合には補償しません。 |
(ウ) | 被保険者が運転中に他車との接触事故でケガをした場合、人身傷害補償保険に加入していれば、その治療費用等は、保険金額を上限として、過失割合にかかわらず補償の対象になります。 |
【問2】学科/FP協会/金財(個人)/金財(保険)
檜山さん(45歳)は、自身を記名被保険者として契約している自動車保険の契約更新案内(下記<資料>参照)のプランおよび補償内容について、FPの東条さんにアドバイスを求めた。東条さんが述べた次の(ア)~(ウ)の記述について、それぞれの正誤を答えなさい。なお、<資料>に記載のない特約については考慮しないものとする。
<資料>
(ア) | 「更新プランAと更新プランCは、いずれも、大雨による洪水で被保険自動車が水没した場合の車の損害も補償しています。」 |
(イ) | 「更新プランBでは、檜山さんが被保険自動車を運転中に単独事故を起こしたことによる被保険自動車の損害は補償の対象となります。」 |
(ウ) | 「更新プランCでは、檜山さんが自転車で買い物へ行く途中に、他人と接触し、ケガをさせてしまい法律上の損害賠償責任を負担した場合についても補償の対象となります。」 |
正解:○、×、○
(ア) | 大雨による洪水で被保険自動車が水没した場合の車の損害は、車両保険で備えますが、車対車+A型の車両保険も、一般型の車両保険も、どちらも補償の対象とします。 |
(イ) | 車対車+A型の車両保険(車両危険限定担保特約を付帯した車両保険)とは、一般の車両保険よりも補償範囲を狭くした車両保険です。補償の範囲を車対車の事故とA(アクシデント)に限定するため、一般的に、車やバイクとの事故、火災・爆発・水災・風災等による事故、盗難、いたずらなどは補償されますが、単独事故や自転車との事故などは補償されません(相手が確認できない当て逃げ事故は保険会社によります)。 |
(ウ) | 自転車による事故で他人にガをさせた場合など、日常生活における様々な賠償事故(他の保険で備えるものを除きます)は、個人賠償責任保険に加入していれば、補償の対象になります。 |
【問3】学科/FP協会/金財(個人)/金財(保険)
常盤さん(46歳)が契約している火災保険(下記<資料>参照)に関する次の(ア)~(エ)の記述について、それぞれの正誤を答えなさい。なお、<資料>に記載のない特約については考慮しないものとする。
<資料>
(ア) | 「常盤さんの友人(46歳)が被保険自動車を運転して事故を起こした場合、補償の対象となりません。」 |
(イ) | 「常盤さんが被保険自動車を運転中に事故を起こしケガをした場合、過失割合に関わらず治療費用の補償を受けることができます。」 |
(ウ) | 「常盤さんと同居している常盤さんの長女(21歳)が被保険自動車を運転して事故を起こした場合、補償の対象となります。」 |
(エ) | 「常盤さんが所有する原動機付自転車(50cc)を常盤さんの妻(44歳)が運転し、事故を起こして他人にケガを負わせてしまった場合、補償の対象となります。」 |
正解:○、○、×、○
(ア) | 本問の契約には、運転者家族限定割引が適用されているため、補償対象は、記載被保険者本人・配偶者・同居の親族・別居の未婚の子に限られます。 |
(イ) | 人身傷害補償保険に加入していますから、運転中に事故を起こしケガをした場合、その治療費用等は、保険金額を上限として、過失割合に関わらず補償されます。 |
(ウ) | 本問の契約には、運転者年齢条件が付いており、運転者が35歳未満である場合には補償しません。 |
(エ) | ファミリーバイク特約(対人・対物)に加入していますから、運転者年齢条件を満たしていれば、記名被保険者本人、配偶者、同居のご親族、別居の未婚の子が原動機付自転車を使用中に起こした事故が補償されます。 |
【問4】学科/FP協会/金財(個人)/金財(保険)
常盤さん(46歳)が契約している火災保険(下記<資料>参照)に関する次の(ア)~(エ)の記述について、それぞれの正誤を答えなさい。なお、<資料>に記載のない特約については考慮しないものとする。
<資料>
(ア) | 「常盤さんが被保険自動車で旅行中に駐車場で落書きをされ、車両保険金のみが支払われた場合、当該事故はノンフリート等級別料率制度における「ノーカウント事故」に該当します。」 |
(イ) | 「常盤さんが人身傷害補償保険から保険金を受け取った場合、当該事故はノンフリート等級別料率制度における「1等級ダウン事故」に該当します。」 |
(ウ) | 「常盤さんが自動車の運転中に他人の車に衝突し、対物賠償保険から保険金が支払われた場合、当該事故はノンフリート等級別料率制度における「3等級ダウン事故」に該当します。」 |
正解:×、×、○
(ア) | 火災、爆発、盗難、いたずら、風災、水災などにより、車両保険を使用した場合は、3等級ダウン事故となる保険を使わなければ、1等級ダウン事故となります。 |
(イ) | 人身傷害補償保険から保険金を受け取った場合、等級ダウン事故となる保険を使わなければ、ノーカウント事故に該当します。 |
(ウ) | 対物賠償保険から保険金が支払われた場合、3等級ダウン事故となります。 |
スポンサーリンク
スポンサーリンク
<戻る | 一覧へ |