お金の寺子屋

知識の維持・確認用(2級)-リスク

明らかに3級レベルのものは外していますので、是非「3級の問題」も解いてみて下さい。
【問1】学科/FP協会/金財(個人)/金財(保険)
東条慎也さんが2021年中に支払った生命保険の保険料は下記<資料>のとおりです。東条さんの2021年分の所得税における生命保険料控除額を計算して下さい。なお、下記<資料>の保険について、これまでに契約内容の変更はないものとします。また、2021年分の生命保険料控除額が最も多くなるように計算してください。

<資料>
[定期保険(無配当)]
契約日:2012年4月1日
保険契約者:東条 慎也
被保険者:東条 優子(妻)
死亡保険金受取人:東条 慎也
2021年の年間支払保険料:32,760円

[個人年金保険(税制適格特約付)]
契約日:2011年2月1日
保険契約者:東条 慎也
被保険者:東条 慎也
年金受取人:東条 慎也
2021年の年間支払保険料:77,400円
2021年の年間配当金:なし

<所得税の生命保険料控除額の速算表>
正解:81,070円
定期保険の保険料は、新契約に係る一般の生命保険料控除の対象となり、個人年金保険の保険料は、旧契約に係る個人年金保険料控除の対象となります。
よって、一般の生命保険料控除の額=32,760円×1/2+10,000円+77,400円×1/4+25,000円=70,730円となります。

【問2】
東条慎也さんは、妻優香さんと長女理子さんとの3人暮らしである。東条さんの家族に関する情報が下記<資料>の通りである場合、東条さんが死亡した場合の必要保障額を計算して下さい。

<資料>
1. 理子さんが独立する年齢は、22歳(大学卒業時)とする。
2. Aさんの死亡後から理子さんが独立するまで(15年間)の生活費は、現在の日常生活費(月額30万円)の70%とし、理子さんが独立した後の優香さんの生活費は、現在の日常生活費(月額30万円)の50%とする。
3. 理子さん独立時の優香さんの平均余命は、36年とする。
4. 慎也さんの死亡整理資金(葬儀費用等)は、100万円とする。
5. 理子さんの教育費の総額は、1,600万円とする。
6. 理子さんの結婚援助費の総額は、300万円とする。
7. 住宅ローン(団体信用生命保険に加入)の残高は、2,300万円とする。
8. 死亡退職金見込額とその他金融資産の合計額は、2,000万円とする。
9. 慎也さん死亡後に優香さんが受け取る公的年金等の総額は、6,800万円とする。
10. 現在加入している医療保険の死亡給付金額は考慮しなくてよい。
<必要保障額を求める算式>
必要保障額=遺族に必要な生活資金等の総額-遺族の収入見込金額
正解:3,460万円

生活費:30万円/月×70%×12月×15年+30万円/月×50%×12月×36年=10,260万円
死亡整理資金(葬儀費用等):100万円
教育費:1,600万円
結婚援助資金の総額:300万円
住宅ローン:団信加入の為考慮する必要なし
よって、遺族に必要な生活資金等の総額=10,260万円+100万円+1,600万円+300万円=12,260万円です。

また、
死亡退職金見込額とその他資産の合計額:2,000万円
公的の年金等の受取総額:6,800万円
より、遺族の収入見込金額=2,000万円+6,800万円=8,800万円です。

したがって、必要保障額=12,260万円-8,800万円=3,460万円となります。


【問3】
法人が、2022年5月25日に、最高解約返戻率が73%の長期平準定期保険を契約し、第1回目の保険料を現金で200万円支払った。この時どのような経理処理をするか、以下の空欄(ア)(イ)を埋めて下さい。

借方 貸方
前払保険料
定期保険料
( ア )
( イ )
現金 100万円
正解:前払保険料、120万円、80万円
最高解約返戻率が70%超85%以下である場合、資産計上割合は60%となります。なお、経理処理は以下の通りです。

借方 貸方
前払保険料
定期保険料
120万円
80万円
現金 200万円

【問4】
X株式会社(以下、「X社」という)が、役員の東条さん(60歳)を被保険者とする下記<資料>の生命保険を現時点で解約した場合、どのような経理処理をするか、以下の空欄(ア)~(カ)を埋めて下さい。

<資料>
保険の種類:5年ごと利差配当付長期平準定期保険(特約付加なし)
契約年月日:2002年4月1日
契約者(=保険料負担者):X社
被保険者:東条さん
死亡保険金受取人:X社
保険期間・保険料払込期間:95歳満了
死亡・高度障害保険金額:5,000円
現時点の解約返戻金額:3,000万円
現時点の払込保険料累計額:4,000万円
借方 貸方
( ア ) ( イ ) ( ウ )
( オ )
( エ )
( カ )
正解:現金、3,000万円、前払保険料、2,000万円、雑収入、1,000万円

「(ウ)(エ)」と「(オ)(カ)」は順不同

2019年7月7日以前に契約した長期平準定期保険の保険料は、保険期間のうち契約日から前半6割までの期間においては、2分の1ずつ損金算入と資産計上します。
よって、現時点の払込保険料累計額が4,000万円であるということは、資産計上額が2,000万円であると推定されます。
資産計上額のある生命保険を解約した際の経理処理は、解約返戻金の額等資産計上額との差額を雑収入または雑損失として処理しますから、本問のケースでは、解約時の資産計上額である2,000万円と解約返戻金3,000万円との差額である1,000万円を、雑収入として処理します。

したがって、経理処理は以下の通りになります。

借方 貸方
現金 3,000万円 前払保険料
雑収入
2,000万円
1,000万円

【問5】
下記<資料>を基に、東条さんの自宅に係る年間の地震保険料を計算しなさい。なお、東条さんの自宅は香川県にあるロ構造の一軒家であり、火災保険の保険金額は1,000万円、地震保険の保険金額は、2022年4月1日現在の火災保険の保険金額に基づく契約可能な最大額である。また、地震保険は2021年10月に契約し、建築年割引10%が適用されるものとする。

正解:5,310円
資料より、香川県にあるイ構造のマンションに係る、地震保険金額100万円当たりの地震保険料は、2,120円です。
地震保険の保険金額は、1,000万円×50%=500万円ですから、2,120円/100万円×500万円=10,600円となります。
よって、建築年割引適用後の保険料は、10,600円×(1-10%)=9,540円となります。

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