お金の寺子屋

【特別講義】保険の経理処理

論点解説
【重要度】受験科目による
保険料を支払った時の経理処理や、保険金や解約返戻金などが支払われた時の経理処理について解説しています。
試験で出てくる保険の経理処理(仕訳)は、簿記の知識がある方にとっては簡単ですが、そうでない方には分かりにくい論点です。この動画は、簿記の知識が無い方向けに、簿記の基本から解説しています。
ちなみに、講義ではなるべく簿記の専門用語を使わず、「左」や「右」という言葉を使っていますが、試験では「借方」や「貸方」と表現されます。「借方」とは簿記の用語で「左」の事、「貸方」とは「右」の事です(何かを貸し借りするという意味ではありません)。ただ、試験ではそのような専門用語を理解していなくても、問題は解けます。
なお、ここで解説している論点は、金財の保険関係の実技試験を受験される方にとっては必須の内容ですが、それ以外の方にとっては重要度は落ちます(FP協会の実技や3級の学科には不要で、2級の学科では選択肢の一つとして出てきます)。
動画講義
まずは、動画講義をチェックして、最後に下の確認問題を解いて下さい。
目次
財務諸表(前提) 0:00~
財務諸表の作り方 3:12~
勘定記入のルール 9:06~
仕訳 12:09~
仕訳の作り方 14:07~
支払時の経理処理 15:52~
受取時の経理処理 22:45~

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確認問題

【問1】
法人が、契約者かつ保険金受取人である終身保険の保険料を100万円支払った場合の仕訳は、借方(仕訳の左側)が支払保険料100万円で、貸方(仕訳の右側)が現金・預金100万円になる。
【答1】

×:終身保険は、法人がお金を受け取る可能性が高い保険ですから、支払った保険料は資産計上します。ゆえに、仕訳の借方(左)は、支払保険料(費用)ではなく、保険料積立金(資産)になります。

【問2】
法人が、法人を保険金受取人とする長期平準定期保険の第1回目の保険料を100万円支払った場合の仕訳は、借方(仕訳の左側)が前払保険料50万円、支払保険料50万円で、貸方(仕訳の右側)が現金・預金100万円になる。
【答2】

○:正しい記述です。長期平準定期保険の保険料は、保険期間の前半6割の期間においては、半額を資産計上し、半額を損金算入します。
なお、試験では、費用の科目が「支払保険料」ではなく「定期保険料」とされる事が一般的ですが、意味は同じです。

【問3】
法人が、長期平準定期保険を、下記<条件>にて解約した場合の経理処理(仕訳)を答えてください。

<条件>
解約返戻金の額は、5,000万円である。
解約時までに支払った保険料の総額は5,400万円である。
解約時期は、保険期間の前半6割の期間である。
配当等、上記以外の条件は考慮しないものとする。
【答3】

<仕訳の借方(左側)>
現金・預金 5,000万円

<仕訳の借方(右側)>
前払保険料 2,700万円
雑収入 2,300万円

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