お金の寺子屋

FP2級実技(FP協会)解説-2023年5月・問22~27

【問22】~【問24】は、以下の資料を元に解答してください。

<谷口家の家族データ>
[谷口 英男(本人)]
生年月日:1975年10月14日
会社員

[谷口 美奈(妻)]
生年月日:1974年 8月24日
パートタイマー

[谷口 憲人(長男)]
生年月日:2007年5月10日
高校生

[谷口 菜穂(長女)]
生年月日:2009年11月22日
中学生

年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2022年を基準年とする。
給与収入は可処分所得で記載している。
記載されている数値は正しいものとする。
問題作成の都合上、一部を空欄としている。
【問22】
谷口家のキャッシュフロー表の空欄(ア)は英男さんの可処分所得である。下表のデータに基づいて、空欄(ア)に入る数値を計算しなさい。なお、2022年における英男さんの収入は給与収入のみである。

2022年分の英男さんの給与収入(額面)
 800万円
<2022年に英男さんの給与から天引きされた支出の年間合計金額>
厚生年金保険料:73万円
健康保険料・介護保険料:48万円
雇用保険料:4万円
所得税:59万円
住民税:52万円
財形貯蓄:24万円
社内預金:36万円
従業員持株会:10万円
社内あっせん販売:8万円
正解:564(万円)
可処分所得=収入金額-(所得税+住民税+社会保険料)です。
よって、可処分所得=800万円-(73万円+48万円+4万円+59万円+52万円)=564万円となります。
【問23】
谷口家のキャッシュフロー表の空欄(イ)に入る数値を計算しなさい。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
正解:262(万円)
242万円×(1.02)^4=261.94…万円≒262万円となります。
【問24】
英男さんは、教育費の負担が心配になり、奨学金について調べることにした。日本学生支援機構の奨学金に関する次の記述として、最も適切なものはどれか。

1. 申し込みは、進学前に限られ、進学後に申し込むことはできない。
2. 貸与型奨学金の選考については、家計による基準は設けられていない。
3. 貸与型奨学金には、利息が付く「第一種」と利息が付かない「第二種」がある。
4. 奨学金は、学生・生徒本人名義の口座に振り込まれる。
正解:
1. 日本学生支援機構の奨学金は、在学採用の制度があり、入学後に申し込むことも出来ます。
2. 日本学生支援機構の奨学金は、全ての種類の奨学金で、それぞれ家計基準が設けられています。
3. 貸与型奨学金には、利息が付かない「第一種」と利息が付く「第二種」があります。
4. 正しい記述です。日本学生支援機構の奨学金は、契約者が学生・生徒本人であるため、奨学金は、学生・生徒本人名義の口座に振り込まれます。

【問25】~【問27】は、以下の資料を元に解答してください。

下記の係数早見表を乗算で使用し、各問について計算しなさい。なお、税金は一切考慮しないこととし、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。

[係数早見表(年利率1.0%)]
[係数早見表(年利率1.0%)]
記載されている数値は正しいものとする。
【問25】
皆川さんは、自宅のリフォーム費用として、10年後に500万円を準備したいと考えている。年利1.0%で10年間複利運用する場合、現在いくらの資金があればよいか。
正解:4,525,000(円)
一括型運用の現在の金額を求めるために用いる係数は、現価係数です。
よって、500万円×0.905=4,525,000円となります。
【問26】
山根さんは、退職金の2,500万円を今後30年間、年利1.0%で複利運用しながら毎年1回、年末に均等に生活資金として取り崩していきたいと考えている。毎年取り崩すことができる最大金額はいくらになるか。
正解:975,000(円)
取崩型運用の将来の金額を求めるために用いる係数は、資本回収係数です。
よって、2,500万円×0.039=975,000円となります。
【問27】
安藤さんは、子どもの留学資金として、15年後に1,500万円を準備したいと考えている。年利1.0%で複利運用しながら毎年年末に一定額を積み立てる場合、毎年いくらずつ積み立てればよいか。
正解:930,000(円)
積立型運用の現在の金額を求めるために用いる係数は、減債基金係数です。
よって、1,500万円×0.062=930,000円となります。

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