お金の寺子屋

FP2級実技(FP協会)解説-2023年1月・問23~28

【問23】~【問25】は、以下の資料を元に解答してください。

<最上家の家族データ>
[山根 耕太 (本人)]
生年月日:1983年 8月 7日
会社員

[山根 香奈(妻)]
生年月日:1982年11月20日
会社員

[山根 貴典(長男)]
生年月日:2010年10月 2日
小学6年生

[山根 桃乃(長女)]
生年月日:2014年 5月 9日
小学2年生

年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2022年を基準年とする。
給与収入は可処分所得で記載している。
記載されている数値は正しいものとする。
問題作成の都合上、一部を空欄としている。
【問23】
山根家のキャッシュフロー表の空欄(ア)に入る数値を計算しなさい。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
正解:197万円
186万円×(1.02)^3=197.38…万円≒197万円です。
【問24】
山根家の両親が考えている進学プランは下記のとおりである。下記<条件>および<資料>のデータに基づいて、山根家のキャッシュフロー表の空欄(イ)に入る教育費の予測数値を計算しなさい。なお、計算過程においては端数処理をせずに計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。

<条件>
[山根家の進学プラン]
貴典 公立小学校 → 私立中学校 → 私立高等学校 → 国立大学
桃乃 公立小学校 → 公立中学校 → 私立高等学校 → 私立大学
[計算に際しての留意点]
教育費の数値は、下記<資料:小学校・中学校の学習費総額>を使用して計算すること。
下記<資料>の結果を2022年とし、変動率を1%として計算すること。
<資料:小学校・中学校の学習費総額(1人当たりの年間平均額)>
小学校 公立 321,281円
私立 1,598,691円
中学校 公立 488,397円
私立 1,406,433円
(出所:文部科学省「子供の学習費調査(結果の概要)」)
正解:176万円
2024年において、貴典さんは中学生で桃乃さんは小学生ですから、進学プランによると、山根家には、私立中学校に通う子供と公立小学校に通う子供が居ます。
つまり、この問題は、「2年後に私立中学校に通う子供と公立小学校に通う子供が1人ずついる場合、将来価値でいくらの教育費がかかるか」を求める問題であり、「仮に現在、私立中学校に通う子供と公立小学校に通う子供が1人ずついる場合、現在価値でいくらの教育費がかかるか」を計算した後、これに変動率をかければ求める事ができます。
資料より、2022年時点の現在価値ベースの学習費総額は、1,406,433円+321,281円=1,727,714円です。
よって、2024年における教育費の見積額は、1,727,714円×(1.01)^2=1,762,441.05…円≒176万円となります。
【問25】
山根家のキャッシュフロー表の空欄(ウ)に入る数値を計算しなさい。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
正解:729万円
714万円×1.01+8万円=729.14万円≒729万円です。

【問26】~【問28】は、以下の資料を元に解答してください。

下記の係数早見表を乗算で使用し、各問について計算しなさい。なお、税金は一切考慮しないこととし、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。

[係数早見表(年利率1.0%)]
[係数早見表(年利率1.0%)]
記載されている数値は正しいものとする。
【問26】
大下さんは、相続により受け取った270万円を運用しようと考えている。これを5年間、年利1.0%で複利運用した場合、5年後の合計額はいくらになるか。
正解:2,837,700円
一括型運用の将来の金額を求めるために用いる係数は、終価係数です(一括型運用なので4文字、現在の金額ではないので「げん」の音はない、という法則に当てはまる係数を問題文から探してください)。
よって、270万円×1.051=2,837,700円となります。
【問27】
有馬さんは老後の生活資金の一部として、毎年年末に120万円を受け取りたいと考えている。受取期間を20年間とし、年利1.0%で複利運用する場合、受取り開始年の初めにいくらの資金があればよいか。
正解:21,655,200円
取崩型運用の現在の金額を求めるために用いる係数は、年金現価係数です(一括型運用でないので6文字、現在の金額なので「げん」の音がある、まとまった金額なので「年金」の文字が付く、という法則に当てはまる係数を問題文から探してください)。
よって、120万円×18.046=21,655,200円となります。
【問28】
西里さんは、将来の子どもの大学進学費用の準備として新たに積立てを開始する予定である。毎年年末に24万円を積み立てるものとし、15年間、年利1.0%で複利運用しながら積み立てた場合、15年後の合計額はいくらになるか。
正解:3,863,280円
積立型運用の将来の金額を求めるために用いる係数は、年金終価係数です(一括型運用でないので6文字、現在の金額ではないので「げん」の音はない、まとまった金額なので「年金」の文字が付く、という法則に当てはまる係数を問題文から探してください)。
よって、24万円×16.097=3,863,280円となります。

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