FP2級実技(FP協会)解説-2019年1月・問21~27
【問21】
柴田裕子さん(55歳)は、2018年9月に夫から居住用不動産(財産評価額3,000万円)の贈与を受けた。裕子さんが贈与税の配偶者控除の適用を受けた場合の2018年分の贈与税額として、正しいものはどれか。なお、2018年においては、このほかに裕子さんが受けた贈与はないものとする。また、納付すべき贈与税額が最も少なくなるように計算すること。
<資料>贈与税の速算表 | ||
[20歳以上の者が直系尊属から贈与を受けた財産の場合] | ||
基礎控除後の 課税価格 |
税率 | 控除額 |
200万円以下 | 10% | - |
200万円超 400万円以下 |
15% | 10万円 |
400万円超 600万円以下 |
20% | 30万円 |
600万円超 1,000万円以下 |
30% | 90万円 |
1,000万円超 1,500万円以下 |
40% | 190万円 |
1,500万円超 3,000万円以下 |
45% | 265万円 |
3,000万円超 4,500万円以下 |
50% | 415万円 |
4,500万円超 | 55% | 640万円 |
[上記以外の場合] | ||
基礎控除後の 課税価格 |
税率 | 控除額 |
200万円以下 | 10% | - |
200万円超 300万円以下 |
15% | 10万円 |
300万円超 400万円以下 |
20% | 25万円 |
400万円超 600万円以下 |
30% | 65万円 |
600万円超 1,000万円以下 |
40% | 125万円 |
1,000万円超 1,500万円以下 |
45% | 175万円 |
1,500万円超 3,000万円以下 |
50% | 250万円 |
3,000万円超 | 55% | 400万円 |
1. | 177万円 |
2. | 210万円 |
3. | 231万円 |
4. | 275万円 |
正解:3
課税価格=3,000万円-2,000万円-110万円=890万円です。
よって、贈与税額=890万円×40%-125万円=231万円となります。
よって、贈与税額=890万円×40%-125万円=231万円となります。
【問22】~【問24】は、以下の資料を元に解答してください。
<布施家の家族データ>
[布施 和也(本人)]
生年月日:1970年12月15日
会社員
[布施 美穂子(妻)]
生年月日:1971年 5月11日
パートタイマー
[布施 杏(長女)]
生年月日:2002年 8月21日
高校生
[布施 颯太(長男)]
生年月日:2005年 9月 2日
中学生
※ | 年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2018年を基準年とする。 |
※ | 給与収入は可処分所得で記載している。 |
※ | 記載されている数値は正しいものとする。 |
※ | 問題作成の都合上、一部を空欄としている。 |
【問22】
布施家のキャッシュフロー表の空欄(ア)に入る数値を計算しなさい。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
正解:405
382万円×(1.02)^3=405.3…です。
【問23】
布施家のキャッシュフロー表の空欄(イ)に入る数値を計算しなさい。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
正解:810
833×1.01+791-822=810.33です。
【問24】
布施さんは、教育費の負担が心配になり、奨学金について調べることにした。日本学生支援機構の奨学金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1. | 日本学生支援機構の奨学金には、進学前に申し込む「予約採用」と、進学後に申し込む「在学採用」、家計の急変等に対応する「緊急採用」「応急採用」がある。 |
2. | 日本学生支援機構の奨学金には、原則として返還不要の「給付型」と、返還を要する「貸与型」がある。 |
3. | 日本学生支援機構の奨学金は、学生本人名義の口座に振り込まれる。 |
4. | 日本学生支援機構の奨学金は、希望すれば進学前から受け取ることができる。 |
正解:4
1. | 正しい記述です。 |
2. | 正しい記述です。 |
3. | 正しい記述です。 |
4. | 日本学生支援機構の奨学金を進学前から受け取ることはできません(入学資金に充てる事ができませんので、実務上注意が必要です)。 |
【問25】~【問27】は、以下の資料を元に解答してください。
下記の係数早見表を乗算で使用し、各問について計算しなさい。なお、税金は一切考慮しないこととし、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。
※ | 記載されている数値は正しいものとする。 |
【問25】
荒木さんは、退職金として受け取った2,000万円を老後の生活資金の一部として使用するつもりである。これを25年間、年利1.0%で複利運用しながら毎年1回、年末に均等に取り崩すこととした場合、毎年年末に取り崩すことができる最大金額はいくらになるか。
正解:900,000
資本回収係数を使います。
2,000万円×0.045=900,000円です。
2,000万円×0.045=900,000円です。
【問26】
杉田さんは、子どもの大学の学費を準備するため、新たに積立てを開始する予定である。毎年年末に50万円を積み立てるものとし、6年間、年利1.0%で複利運用しながら積み立てた場合、6年後の合計額はいくらになるか。
正解:3,076,000
年金終価係数を使います。
50万円×6.152=3,076,000円です。
50万円×6.152=3,076,000円です。
【問27】
明石さんは、海外旅行の費用に充てる資金として、5年後に100万円を用意しようと考えている。5年間、年利1.0%で複利運用しながら毎年年末に一定額を積み立てる場合、毎年いくらずつ積み立てればよいか。
正解:196,000
減債基金係数を使います。
100万円×0.196=196,000円です。
100万円×0.196=196,000円です。
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