オススメ本(2020年10月)
実務でFP相談を行っていると、ほぼ必ず相談される事があります。
それは、資産運用です。
僕が経営しているFP事務所では、相談の入り口の約7割が保険で、後は、ライフプラン作成、資産運用、相続等色々ですが、「ところで、資産運用ってどうすればいいの?」という話題はベタ中のベタです。
しかし、FPの多くは、資産運用のアドバイスを苦手としています。
貯蓄性のある保険を勧める営業トークは得意でも、株や投資信託についてアドバイスを求められると、引き出しが乏しいFPさんって、かなり多いです。
勿論、金融商品取引業の免許を受けていなければ、投資助言をしてはいけないというルールはありますが、同業者で集まった時に、投資の話題で盛り上がる事ができる方は少数派です。
この原因の一つに、FPの勉強をしても、投資助言に有効な事は殆ど学ぶことができないという事が挙げられます。
勿論、初心者にとっては斬新な内容が多いですが、投資の世界では初歩的・常識的な事が殆どで、ある程度の投資経験があるお客様と、知識格差が生まれないんですよ…。
FPはじめ、コンサルティングって、情報格差をお金に変える商売ですから、お客様が知らない有益な事が言えなかったら意味が無くて、そういう引き出しを与えてくれる本としてこの本はピッタリです。
初歩的な会計の知識が無ければ読みこなすのが難しいため、簿記3級保有者か、FP2級の決算書の問題を苦手にしていない方以外にはオススメできないのですが、FPとして一段上の投資アドバイスがしたい方や、個別銘柄投資が好きな方には一押しの本です。
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