お金の寺子屋

経費について理解する

いつも当サイトをご利用頂きましてありがとうございます。

運営チーム代表の東条です。

先日参加した合コンで、同席した人から「自営業の人だと何でも経費で落とせていいよね~」と言われました。

まぁ、巷でもよく言われている事かもしれませんが、FPを勉強している人向けのネタになるかなぁと思って、今回のコラムのペンを取ってみました。

記事の前半部分の内容は、FPの有資格者と、3級のタックスの学習が終わっている人向けです。

事業所得の復習

多分、皆が言う経費って、事業所得の計算上の「必要経費」の事を言っていると思うんですよね。

ですから、「何でも経費にできる」と言うのは間違いで、「収入を得るために直接必要な売上原価や販売費、管理費その他費用」しか経費にする事はできません

ですから、合コンの飲食代は勿論アウト。
まぁ、女性陣に本を売りつけるために合コンに行くのなら、経費にできるかもしれませんが…(笑)

それから、当然、事業所得の経費にする為には、現金の支出が伴います

僕の所得税率が10%だとすると、住民税と合わせて所得の20%に税金がかかりますから、仕事でタクシーに乗って1,000円払うと、(交通費という経費が増えて所得が減りますから)20%の200円が浮く計算です。

実質20%引きで買い物ができると言うと、確かに羨ましく聞こえるかもしれませんが、800円は負担している訳です。

会社員の方でしたら、タクシー代は会社持ちで0円になる事の方が多いはずですから、正直そっちの方が羨ましい…orz

日用雑貨や毎日の生活費までが20%オフになるんだったら、確かに恵まれているかもしれませんが、実はそれほど恵まれてはいないんですよ。

給与所得者の特権

僕たち自営業者は事業所得を得ていて、合コンに来ていた女性の方は給与所得を得ていたようですが、給与所得と事業所得はどちらも総合課税です。

つまり、会社員も公務員も自営業者も、皆、

収入から必要経費を引いて所得を求めて
ここから所得控除を引いて
それに税率をかけたものが算出税額になって
算出税額から税額控除を引いた金額を納税している
という事です。
一つの所得しか得ていない前提で、損益通算等は省略しています。

さて、事業所得者は、収入を得るために直接必要なお金を必要経費にする事が出来ますが、給与所得者は、経費を引く事が出来ないんでしたっけ・・・?

いや、そんな事はないですよね。
給与所得の計算では、「給与所得控除」というみなし経費が登場します。

件の女性の年収は、500万円くらいとの事。

つまり、給与所得控除額は、収入金額×20%+54万円=154万円!

絶対、給料を得るために154万円もお金使ってないでしょうに、それが経費になるなんてズルい!

現金の支出が無いのに、経費として認められると言うのは、自営業者からするとめちゃくちゃ羨ましい話です。
減価償却費だって、先立ってお金を払っている訳ですしね。

(一応、事業所得の計算では青色申告特別控除がありますが、あれは記帳の手間賃と帳簿の保管料ですから、やっぱり給与所得控除には及びません。)

最高の働き方って?

何で合コンでそんな下世話な話してるんだ?って思われるかもしれませんが、そもそもは働き方云々の話題が始まりです^^;

FPの勉強をしていると、給与所得控除だけでなくて、社会保険の労使折半や厚生年金保険ほか、起業の意欲を摘むかの如く、給与所得者に有利な制度がたくさん出てきます。

一方、自営業者の自分は、毎日の仕事が物凄く楽しくて仕方ない毎日を送っている訳で、嫌々働いている人に比べると、恵まれているのかなと思います。

とすると、会社員として働いて仕事が楽しいのが最高!というのが、安直な結論。

そうでないなら、例えば僕は、楽しく働ける会社を見つけるのには失敗しましたが、隣の芝を羨ましがるのではなくて、今の現状で恵まれている部分を喜ぶのが大事なのかなと思います。

自営業者の鉄則

最後のまとめでいきなり話題が変わりますが、自営業者はその人自身が商品の一部ですから、最低限守らなくてはいけないルールがいくつかあります。

一つ紹介すると「他人の悪口・陰口は言ってはだめ。」です。

という事で、このコラムでネタにした女性には、きちんと記事の掲載許可を得ています。

匿名だから良いのでは?と思われるかもしれませんが、上のルールには続きがあって、「匿名なら猶更、ネット上では絶対」と続きます。

まぁ、ネット上で悪口を言うのは論外ですが、気をつけなくてはいけないのが、匿名でネタにする場合です。

例えば、「今日、変な客が来た」とつぶやいた場合、そうでないお客様がそれを見た時に「あれ?自分かも?」と思う訳です。

これは、本人の自覚の割にリスクが相当高い行為(たくさんの人を敵に回す可能性がある行為)なので、気をつけるべきでしょう。

それから、「調子が良いところで電話が来て邪魔をされた」とつぶやいた場合も同じです。

先程の客と違って該当者は特定されるかもしれませんが、直接指摘されるより、ネットで間接的に非難される方が、何倍も気分を害します。

その人との関係は最悪になって、その人繋がりで仕事が来る可能性は無くなって、それを見た潜在的な顧客からの信用も失います。

特に士業は、ネットで愚痴や悪口を言っている人にロクな仕事は回ってきません(少なくとも自分はそういう人に仕事を投げたくない)ので、避けるのが吉です。

と言いつつ、炎上商法なる高度なテクニックなんてとても扱えないマーケティングの素人の東条が、偉そうに語ってみました。

今後は、このような独立系FPや独立系FPを目指す人のための記事をちょくちょくアップしていこうと思います(当初は会員制で、再現性や普遍性のあるものを順次オープンにする予定です)

<追記>
ちなみに、合コンの成果としては、このサイトを3人に知ってもらう事が出来ました♪
以上orz

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